品質工学入門
副題:技術を変革する新しい考え方
矢野宏著 日本規格協会 2,243円 初版1995/6/15
品質工学は、品質改善においてパラダイムシフトを起こした(と私は思っています)。
パラダイムシフトとは、物事の大きな枠組み、考え方が変化することです。従来の常識が通用しないような大きな変化やある時代の支配的な「ものの見方」をいいます。
「不良を取除きたいなら、なぜなぜを繰り返して、不良の原因を見つけなさい。不良の原因がわかれば解決策は簡単です。」と教わってきました。
ところが、品質工学は「品質を改善したければ、品質を測るな。基本機能を考えよ。」という主張です。
パラダイムシフトするために、手法から入ってはマズイのです。これまでの考えを捨てて、一から概念を学ぶのに適したのが本書です。品質工学の考え方、専門用語がわかりやすく学べます。計算式はあまりでてきません。品質工学の勉強をしようと思ったら、最初に読むべき本です。
本書を読んで、自分で品質工学を適用したいと考えたら、次に「品質工学計算法入門」をお勧めします。この2冊で基本的なことはマスターできます。
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