品質を獲得する技術
副題:タグチメソッドがもたらしたもの
宮川雅巳著 日科技連 3,780円 初版2000年
タグチメソッドとは、品質改善のための技術論です。田口玄一先生が考案され、品質工学とも言われています。
本書は標準的な品質管理教育を受けた方を対象に、タグチメソッドを解説しています。著者は応用統計学者で、SQC(統計的品質管理)の大家でもあります。
品質改善において、いろいろな方法論がありますが、どう使い分けるか?という疑問に対して論理的な回答を与えてくれました。
品質管理と品質工学をどう使い分けるか?
→原因究明は観察研究主体のSQCで、対策選定はタグチメソッドによる実験研究で行うのがよい。
伝統的実験計画法と品質工学はどう違うのか?
→伝統的実験計画法は要因効果を帰納的に推論する方法。タグチメソッドは品質特性のバラツキを削減する方法。
私は、品質改善するために、品質管理と品質工学の組合せて活用しています。本書を読んで、自分が考えていることが書いてある!と嬉しくなってしまいました。
品質管理を勉強された方には、おすすめの一冊です。
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以上