SN比とは
SN比とは、信号量SとノイズNの比です。単位は【db】デシベルを使います。通信工学の【dB】ではありません。
ノイズNとは誤差、バラツキのことです。
SN比=信号(その技術の働きで投入されたエネルギーの有効成分)/
ノイズ(投入されたエネルギーのうち、出力として有効に働かなかった有害な成分)
つまり、SN比が大きいということは、バラツキが少なくて、安定しているということです。
SN比の高い条件を選んで、次に感度を目標値に調整しますこれを二段階設計といい、パラメータ設計の基本的な考え方となります。
感度とは、目標値との差をいいます。例えば、金型温度を200度から240度に変えたら、外観がどのように変化するかという傾向を見ることです。これは、これまで多くの人がやってきているやり方です。
感度ではなく、SN比を第一優先するのがポイントです。
SN比が高ければ、製造条件が少しくらい変化したとしても、できあがる製品のばらつきは小さくなります。これをロバストネス(強靭性)を持つといいます。
品質工学(タグチメソッド)はSN比を評価尺度として、品質向上の技術開発が短期間で実現できるのです。
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品質工学とは
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