交互作用とは?主効果とは?
交互作用とは、ある因子の優劣が他の因子の水準によって変わることをいいます。
主効果とは各変数単独の効果のことです。交互作用は複数の変数の組合せによる効果ともいえます。
例えば、化学工程において収率を最大にする実験を行ったとします。重合温度をA1、A2の2通り、配合比をB1、B2の2通りとします。
交互作用の有無は、グラフによって視覚化するとわかりやすいです。下図に例を示します。
(1)では、Aの主効果も、Bの主効果もありません。交互作用もありません。
(2)では、AもBも主効果があり、交互作用はありません。
(3)では、AもBも主効果がなく、交互作用があります。重合温度A1では、配合比B1の方が収率が大きく、重合温度A2では、配合比B2の方が収率が大きくなっています。つまり、配合比によって最適重合温度は変わっているので、交互作用があるといいます。
実験計画法において、交互作用は重要用語ですので、覚えてくださいね。