品質管理とは(QCとは)
言葉の定義が曖昧だと、意味が通じなくなりますので、最初に説明しますね。
【品質とは】
買手が要求している性質や性能をいいます。買手が満足すれば品質が良いといえます。よって、品質は品物の価値をあらわす「ものさし」でもあります。ものつくりをする側から見れば、良い品質は、機能・コスト・納期をトータルで満足するものになります。
【品質管理とは】
買手の要求にあった品質を経済的に作り出すための管理技法です。管理するだけでなく、品質改善も含まれます。品質改善のために、業務の改善(作業の内容)まで踏み込むことも多々あります。
品質管理は、QC=Quality Control という略称をしばしば用います。
【品質保証とは】
買手が安心して使えることの保証です。品質管理+信頼性(寿命)であるともいえます。例えばテレビが1年で壊れたら、メーカーは無償で修理してくれますよね。
品質は、さらに製品の生産段階で分類できます。
【企画品質】
買手の要求を製品に反映しているか。製品のコンセプトです。
【設計品質】
企画した品質を設計できたか。製品仕様書から設計図を描きます。
【製造品質】
設計の狙いどおりに製造できたか。製造工程で品質を造り込みます。
私は品質改善のコンサルティングをしていますが、企画品質から製造品質まで一通り確認した後、重点ポイントを決めます。重点ポイントは「製造品質」が多いですが、成形品(射出製品、鋳造製品など)は、設計品質まで踏みこまないと品質改善できないですね。
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品質特性とは
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