ものつくりはまず品質!
ものつくりの視点に、QCDがあります。QCDとは、
Quality:品質
Cost:コスト
Delivery:納期
を略したものです。CQDでも、DQCでもなく、QCDである(Qが最初にくる)のは、Qの品質が一番大切だからだと思っています。
・納期を短じかくしたくても、品質が不安定なら、余裕を持った納期を設定せざるを得ない。
・在庫を減らしたくても、品質が不安定なら、在庫に余裕をもたざるを得ない。
・コストを減らしたくても、品質不良が多いなら、装置も作業員もたくさん持たざるを得ない。
ものつくりは、まず「品質の安定化」です。
単純にいえば「原料を100個投入した時に、今日は製品が80個でき、次の日は30個しかできなかった」では困るのです。これでは、生産計画が立てられませんから、余裕を持った納期を設定せざるを得ません。また在庫に余裕がないと不安になります。
次に「歩留りの向上」です。製品が80個しかできないなら、90、100個を目指すべきです。当然、コストも下がります。
仮に不良が半減できたら、どれだけコストが下がるかぜひ計算してください。きっと驚くべき金額になると思います。早く改善するほど、ムダな出血が止まります(機会損失を抑えるといいます)。 品質が改善されれば、在庫の削減、リードタイムの短縮、省力化と展開できるのです。
まず「品質を改善しよう!」と私は声を大にして言いたい。
おまけ
ものつくりでは、品質が一番大事だ!と話したら、ある会社で「うちの会社は安全が第一ですから」と言われました。当たり前です。そんなこと・・・。
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なぜ品質改善が進まないか
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