改善対象の決め方
品質管理の考え方の一つに「重点主義」があります。パレート図によって、不良項目の中から不良率の高いものをまず改善しようということです。同じ労力をかけるならば、より効果の大きいものを選ぶのは当然のことです。しかし、パレート図を作る前にもっと大切なことがあります。
・どの製品を対象とするか ・・・多品種が当たり前になってきていますから。
・どの工程を改善するか ・・・製品の製造は多工程を経るのが一般的です。
製造部門の担当者が自主的に改善するなら、おのずと製品も工程も決まってしまうのかもしれません。でも、もったいないですよ〜。もっと大きい魚がつれるかもしれないのに・・・
ポイントは、最初にもっとも大きな効果が出そうな対象を決めることです。次にパレート図です。これをきちんとおさえないと、改善効果が全然変わってきます。
具体的には、売上高の大きい製品、不良率の高い製品、不良率のバラツキが大きい製品でマトリクスをつくる。
それから、最もたくさん不良を出す単位工程をつかむのです。それもデータで。書けば当たり前ですけど、以外と数字できちんとつかんでいる製造部門は少ないです。
おまけ
ある会社で品質改善のコンサルティングをしたとき、単位工程別に不良率を調べてもらいました。その結果、成形課の課長が製品のほとんどの不良を自分の課で出しているのを知ってショックを受けていました。
ちゃんと品質管理しましょうね!(まぁできてないから、私が呼ばれたんでしょうけど・・・)
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製品難易度
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真の歩留りを把握する(直行率とは)
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